オーディオ

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真恵のリスニングルーム/風がある16号表紙
《Canon A-1 / FD50mm F1.4》

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上のイラストは,ビバルディ『四季』の『冬』第二楽章を聴いているときにイメージしたものです.
このイラストをご覧になりながら,『冬』の第二楽章を聴いていただくと,雰囲気をお伝えすることができるのでは,なんて思っています.
イラスト制作にご協力いただいた,あずささん,まゆみちゃん,いずみちゃん,ありがとうございました.
みなさん,本名でひらがなの名前なんですね.
あ,まゆみちゃんとまゆみは別人です.

なんていうコメントを,このイラストが表紙になった本にも掲載したことがあります.
ちなみに,イラストの彼女は『ジェット・ストリーム』を聴いているところです.
なお,ここにいるキャラクターは,舞香ちゃんではありません.

上のイラストは,『イラスト・ギャラリー』のページで,大きくご覧いただくことができます.

Mark Levinson』の『ML−2L』や『NLP−2L』,『Nakamichi』の『1000ZXL Limited』など,なつかしの名機が描き込まれていますが,むちゃくちゃな構成です.
オーディオとしての構成より,描きやすく,目立つ機器を選びましたので,こんな画面になってしまいました.
なんとここにも『NAGRAIV-SD』が描き込まれています.
描いた本人がいうのも何ですが,どんな音が出ているのか分かりません.

このイラストを描いたのは,1984年です.
このイラストも『寝台列車』のページにあるイラスト同様,完成してすぐに写真に撮り,そのフィルムをスキャナーで読み込んでもらっています.
フィルムの保存状態がよくなく,傷が目立つようになってしまいました.

うえだも好みの再生装置を使って,このイラストのように落ち着いた雰囲気で『ジェット・ストリーム』を聴いてみたいです.
ただ,今の『ジェット・ストリーム』は,当時の『ジェット・ストリーム』と違ってしまいました.

なにも誇張されない,なにも削り取られない….言葉では簡単ですが,実現させるには非常に困難です.

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録音好きなうえだの『オーディオ』のコーナーは,テープレコーダーや録音メディアについて書いていきたいと思います.
なにとぞおつきあいください.

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生録風景
生録風景1

AW11エンジンフード上の収録機材.
《Nikon F4S / Ai Noct-Nikkor 58mmF1.2S》
生録にも,AW11で出かけます.機材はナビ席に積み込みます.
収録機材の他に,スチールカメラなども積み込みますから,ナビ席は荷物置き場となっています.

写真のレコーダーは,SONY TCD−D10PROIIです.
手軽に長時間収録ができるメディアとして,DATが適していると思います.
一度,NAGRA IVで収録してみたいですね.
生録風景2

大畑駅で,駅の風景を収録.
《Nikon F4S / Ai Noct-Nikkor 58mmF1.2S》
マイクスタンド代わりに,カメラの三脚を使うこともあります.野外で,しかも地面が土や草で覆われている場合,地面から三脚を伝わってくる振動ノイズはほとんどありません.ですから,マイクスタンドを別に持って行くより,カメラの三脚を使って荷物を減らした方がいいかと思います.
それよりも,ポップノイズに悩まされます.マイク付属のウインドスクリーンくらいでは,ポップノイズを防ぐことはできません.
風をよけるために,マイクの位置を変更したりもしますが,環境により収録される音ががらりと変わってしまいます.
また,ウインドスクリーンも,音を変えてしまう要因にもなりかねません.風対策には悩まされます.

マイクケーブルは,多少長いケーブルでもノイズを拾いにくい平衡タイプがおすすめですが,レコーダー側のコネクターに依存してしまいます.
俗に言うキャノンコネクターは,マイクケーブルが知らない間に抜けていたという事故がありませんので,野外で収録する場合,特に威力を発揮します.

他には,不要な音をできるだけ目立たなくするなんていうこともやる場合があります.特に,交通量の多い道路と並行して走る鉄道路線で収録するときは,不要な車の音を目立たなくするために,マイクの位置を考えたり,自分の体を遮音材にすることもあります.
写真のように,2本のマイクで収録するとき,マイクの距離と角度は,実際に音を聞きながら決定します.ただ,ヘッドホンで聴く音とスピーカーで聴く音は,ステレオ感が異なりますから,注意が必要です.
また,人間の耳はマスキング効果がありますので,必ずヘッドホンでモニターします.
野外収録で使うヘッドホンは,堅牢な密閉型がおすすめです.

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AW11とレコーダー
《Canon A-1 / FD50mm F1.4》


県立劇場収録現場
《CONTAX G2 / Carl Zeiss Planar T*35mmF2》
左上の写真のレコーダーが,うえだの主力機です.
2台が,コンパクトカセットテープレコーダー,1台がDATレコーダーです.
SLの音を収録しにいったとき,愛車AW11のエンジンフードに主力機をならべて撮影してみました.

それぞれの機種名は,以下の通りです(奥から).

SONY TC-D5M (1985年導入)
SONY TC-D5PROII (1994年導入)
SONY TCD-D10PROII (1995年導入)

なお,手前のTCD-D10PROIIがDATレコーダーです.
このレコーダーを手に入れるまでは,野外録音のことしか考えていませんでした.
また,TC-D5PROIIは.カタログモデルではありませんが,メーカー純正です(ややこしい…).
カタログにあるTC−D5PROIIの入力コネクターは,XLR-3-32(オス)ですが,このモデルの入力コネクターはXLR-3-31(メス)となっています.他のオーディオ機器に合わせてもらいました.

3台とっも小振りなボディですが,しっかりした音を収録してくれます.
しばらく前までは,この主力機たちをつれてSLの音などをとりに行っていたのですが,最近出かける先はコンサートホールばかりになってしまいました.

なお,一般的に『レコーダー』とは再生用のスピーカーをボディに持っているもの,『デッキ』は,再生用のスピーカーをボディに持たないものをいいます.
3台ともモニタースピーカーを持っていますが,スピーカーでは《録音できている》程度の確認しかできません.

他に,SONY WM-D6 ,SONY WM-D6C が現役であります.
すべてメンテナンスをばっちり行っていて,いつでも出動可能です.
また,コンサート録音専用に据置型のDATデッキ,SONY PCM-2800 (左下の写真)が,DATの予備機としてSONY TCD-D3 が稼働しています.
ちなみに,もっとも稼働率の高いレコーダー/デッキは,
TCD-D10PROIIとPCM-2800です.

レコーダー/デッキばかりがごろごろしています….

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DATは,とっても便利なメディアです.テープ1本で,連続2時間の録音ができます.
1本のテープで,コンサートの収録は事足りてしまいます.

ただDATも,衰退しつつあるのは否めません.とてもお手軽なメディアですから,うえだは重宝していますが.
民生機のDATデッキは,以前のようにニューモデルの発売も少なくなってきています.
業務用機のニューモデルは,たまに出ているようです.でも,ものが業務用ですから,頻繁にニューモデルが投入されること自体少ない分野です.
いろいろ便利なDATですが,テープメディアですからそれなりに気を付けておかないと,取り返しのつかないことになってしまいます.
いくらデジタル記録でエラーに多少強くても,取り扱いを誤ると,貴重なソースが再生できなくなってしまいます.
テープを長持ちさせるためには,右のコメントを参照してください.

いつもお手軽なDATを使っていますが,一度オープンリールでコンサートの収録を行ってみたいですね.やはり『NAGRA T-Audio』を使ってみたいです.
ただ,テープの掛け替えが必ず必要になりますから,最低2台のデッキで録音しなければなりません.ランニングコストも高くつきますし.
一応,2tr/38cm/sec.のオープンリールデッキがあるのですが,重くて簡単に持ち運ぶことができないのと,1台しかないので連続して録音できる時間が限られているという理由から,コンサート収録には使っていません.
オープンリールテープは,入手しやすいんですが….
と考えていると,お手軽なDATがやっぱり便利です.

もっとお手軽なメディアとしてMDがありますが,残念ながらオーケストラのコンサート収録に耐えられないのが現状です.
ということで,うえだはMDを使っていません.

上の写真にはマイクが写っていませんが,野外収録を考慮したマイクのみを持っています.
コンサート収録で使用しているマイクは,ホール備え付けのマイクを主に使っています.
今まで使ったマイクの中で気に入っているマイクは,熊本県立劇場他に常備してある,『 NEUMANN 』の『U87Ai』.1本40万近くするマイクですが….U87Aiが持つ弦の雰囲気が,たまらなく好きです.
オケの弦が鳴り始まる直前の,何ともいえない感じを拾ってくれます.
最近は,『RODE』の『NT2』っていうマイクも使っています.このマイクは,ボーカルをいい感じでとってくれます.
コストパフォーマンスの高いマイクです.

★ 大切なテープを長持ちさせるために ★


必ず立てて保管する
テープは,必ず立てて保管します.
横にして保管すると,巻き乱れのもとになります.
巻き乱れが生じたまま横にして保管すると,テープのエッジ(端)を痛めてしまう原因になります.
特にビデオテープは,コントロールトラックがエッジ近くにありますから,エッジを痛めてしまうと,再生できなくなってしまいます.
ビデオテープのコントロールトラックとは,同期をとるための信号が入っている部分のことです.この部分が再生できないようになると,映像トラックが残っていても,デッキは再生してくれません.

保管は風通しのいい場所に
テープにカビが生じることがあります.
締め切ったところに保管するより,風通しのいい場所に保管するようにします.
密閉したところに保管する場合は,乾燥剤を入れておいた方がいいでしょう.
乾燥剤は,カメラ店などに置いてあります.

保管は温度にも気を付けて
直射日光が当たるところや,高温になりやすい所での保管も厳禁です.
高温になるような所で保管すると,テープがワカメ状に変形してしまいます(方のび).
エアコンの温風が直接当たるような所や,炎天下に駐車中の締め切った車の中は,テープに致命傷を与えてしまいます.
普通に人が生活できる空間なら,厳密な温度管理に神経を使うことはないと思います.

年に1度は早送りと巻き戻しを
普段聴かないテープでも,少なくとも年に1度は早送りと巻き戻しをして,風を通してやります.
これで,転写をある程度おさえることもできますし,風を通すことでカビの発生をおさえることもできます.
オープンリールデッキの中には化粧巻きモードを備えたデッキもありますので,そのようなデッキをお持ちの方は,化粧巻きモードを使って巻いておくと良いでしょう.

TVやスピーカーには気を付けて
録音や録画テープは,磁気を使ってます.
磁気を発生するTVモニターや,強力な磁石を使っているスピーカーの近くでテープを保管しないように気を付けてください.
TVやスピーカーの上やすぐ脇に置かないように気を付けるだけでいいと思います.
1の項でも書いていますが,ビデオテープのコントロールトラックに影響を与えると,デッキは再生することができなくなります.

新品のテープに直接録音しない
「え?」なんて思われる方もいらっしゃるでしょう.
出荷されたばかりのテープは,巻き乱れを防ぐため固めに巻いてあります.思わぬ走行トラブルを招かないために,録音(録画)をする前に,一度早送り/巻き戻しをされることをお薦めします.
2トラックオープンリールデッキなら,ぜひマスター巻きをされることをお薦めします.
ただ,これを怠ったからといって,保存に直接関わることはありません.が,保存以前の問題にもなりかねません.

テープの最初と最後は使わない
これも「え?」なんて思われる方もいらっしゃるでしょう.
テープの最初と最後に付いているリーダーテープと磁気テープとは,スプライシング・テープと呼ばれる薄い接着テープでつながれています.このスプライシング・テープにより付けられたテープの段差が,音飛びや録画不良の原因になります.ビデオテープの場合,「画面の上から下へ流れるライン」というノイズが発生します.
録音や録画を始めるとき,15秒〜30秒ほどの無音部分を入れておくことをお薦めします.ビデオの場合,CMなどを録画しておくというのも一つの方法かと思います.
これも保存には直接関係ありませんが,保存以前の問題になってしまいます.

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リンク・オーディオのページ
☆ 新しいリンク先順に並べてあります ☆

勘太郎月夜天文台 コートCDの開発者,伊那の勘太郎さんの,天文系,オーディオ系のホームページです.
本格的な天文観測を紹介されている『てんもん』,音楽やコートCDをはじめ,オーディオ関係を紹介されている『おんがく』,考えさせられる精神世界について書かれた『心の世界』と,見応え,読み応えのあるページになっています.
オーディオ考古学 SQ4,エルカセット,TYPE III(Fe-Cr),デジタルオーディオプロセッサー….すべてご存じの方はいらっしゃいますか?
なくなってしまったオーディオやビデオの規格を詳しく紹介している,松岡さんのページです.拝見させていただいていると,懐かしさで涙が出てくるページです.
もちろん,紹介されているのは,なくなってしまった規格ばかりではありません.過去の名機など,とても見応えのあるページです.

オーディオやビデオ関係のリンクが充実しています.
DC録音の HOME PAGE 自作されたDCマイク,A/Dコンバーターを使ってコンサート収録をされている,ケフィスさんのホームページです.
まだ未完成とのことですが,すでにかなり充実した内容となっています.
@nifty のFAVでお世話になっています.
関東方面で,コンサート録音を考えていらっしゃる方は,ぜひご覧ください.
また,DCマイク,A/Dコンバーターの自作を考えていらっしゃる方にも,ご覧いただきたいホームページです.

うえだも,自作したマイクとかで,録音してみたいです.

電子機器,半導体メーカーへのリンクも充実しています.
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ついに@niftyFAV(オーディオ・ビジュアル・フォーラム)の公式ホームページが誕生しました.

出来立てのホームページですので,これからの内容充実に期待しています.
『Grand Chariot Home Page』 ウエスギのアンプで TANNOY G.R.F.Memory を鳴らしていらっしゃる,@niftyFAVでお馴染み,Grand Chariot さんのホームページです.
Grand Chariot さんも,寝台列車のファンでいらっしゃいます.
また,『フォトダイアリー』に紹介されている写真は,とても魅力的です.
うえだもあんなにきれいな風景写真を撮ってみたい!
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@niftyのFAVでおなじみ,たっくんのページです.
男声合唱団『へきらくコール』と熊本のオーディオショップ『音楽舎』の情報は,こちらです!

『怪盗セイント・テール』のオリジナル・サウンドトラックCDを,『音楽舎』の試聴CDにしてしまいました.
『マランツ#7』『カンタベリー』で聴く『怪盗セイント・テール』のオリジナル・サウンドトラック1は,とっても良い感じです.
このCD, TANNOY のスピーカーによく合ってます.楠さんのところで,このCDを聴かせていただいたときも,スピーカーは『スターリング』でしたし.

話題沸騰!『コートCD』についても,こちらをご覧ください.
たまになぜか舞香が,扉絵になることがあります.…謎だ….

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おまけのイラスト
未来へ向かって/風がある15号表紙

《Canon A-1 / FD50mm F1.4》

このイラストも,若干オーディオと関係があります.
ということで,このページに載せることにしました.
このイラストも,上のイラストと同じ本の表紙になったものです.

このイラストは,『イラスト・ギャラリー』のページで,大きくご覧いただくことができます.

イラスト制作:1983年
イラストボード:ミューズ・キャンソン・ボード(B2)
彩色:サクラ透明水彩
エアブラシ:オリンポス・HP−100B

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